学生ローンの手引書

固定概念として、学生がお金を借りるという行為、賛否両論様々な意見がある。
そもそも学生という身分で審査が通るのか?
申し込みの時点でアウトなのでは?
そんな意見が多い中、「実際はどうなのか」という事を検証してみたい。
まず、日本には学生を対象とした「学生ローン」という専門業者がある事を知らない人が多い。
「学生ローン」とは、文字通り学生専門に貸付を行うローン会社である。
金利は一般のローン会社等と比べても決して高くはなく、むしろ安い場合が多く、多くのが学生に利用されている。

学生ローンは高田馬場に多い為、早稲田大学や高田馬場周辺の専門学校等の学生に利用者が集中している。
今まで学生ローンの未経験者においては、審査の際の本人確認等について不安視する学生が多いが、心配は全く不要だ。
特に、居住形態が家族と同居という場合にこういった不安の声は大きい。
それは、以下のような理由によるものだ。

1.自宅に電話がくることは、特別な場合をのおいてありえない。
特別な場合とは、契約上必要な身分証に不備があり、本人の同意の上で固定電話に架電し、在宅確認をすることによる本人確認方法である。

2.アルバイト先の在籍確認は、基本的にはない。
アルバイト先への哀惜確認だが、実はこれも基本的には実施される事はない。
なぜなら、学生ローンの場合、性質上年収確認を必要とするケースがまずないからである。
年収確認を必要とするケースは、他社の借り入れも合わせ、合計100万円を超える場合や、1社で50万円以上借りる場合に限られるからだ。
学生ローンでは、基本的には学生にしか貸付をしない。
学生相手に上記収入証明を必要とするケースは、まずありえないというわけだ。
収入証明が必要ないのだから、よほどの事がなければアルバイト先に連絡が行く事はありえないという理屈だ。

以上のように、本人確認が必要な場合、必ず説明があるはずなので、その時点で申し込みをやめれば良いわけで、最初から在宅確認等を恐れる必要はないということだ。
在宅確認や在籍確認といったプライバシーに関わる問題は、学生ローンが一番気を使う部分でもあり、お客が嫌がる事を何の説明もなしにやるわけがないと考えて良いだろう。
むしろ心配すべきは借りた後である。
返済が延滞すれば、当然督促状は送られてくるわけで、こちらの方が遥かに現実的な問題だ。
支払いが遅れれば督促されるのは当たり前の話なので、こらばかりは避けようがない。
唯一あるとすれば、電話できちんと事情を説明し、確実に返済できる日を(常識的な範囲内で)告げておくことだ。
学生ローンの金融システムでは、多くの場合、「入金約束日」の設定項目がある。
「入金約束日」が設定されていれば、その日を過ぎるまでは督促状が発送される事がないので、覚えておいて損はない。

因みに、ドラマなどでよく見られる玄関への張り紙や、勤務先に押し掛けるなど、強引な取り立ては現在では法律で固く禁止されている。
違反すれば貸金業者としての登録抹消等、厳しい処分が科せられるので、現在ではこのような強引な手法を取る貸金業者は皆無と言って良い。
したがって、ドラマでよく見る取り立ては、現在ではありえないので安心してもらいたい。
もし例外があるとすれば、ヤミ金の場だ。
ヤミ金はハナから法律は度外視なので、おかまいなしでやってくる可能性がある。
万一ヤミ金に手を出してしまった場合、法律上は元金すら返済する必要がないので、弁護士に相談する事を強く進める。
相手が相手なので、一人で対応しようとはせず、必ず弁護士に間に入ってもらうようにしよう。

ところで、学生ローンではいくらまで借りる事ができ、返済方法はどういった形がとられているのかがわかりづらいという人も多いと思われる。
そのあたりについて、今後のページで詳しく説明してゆきたいと思う次第である。